解離が溶けたあと。

11年近くカウンセリングを受け、親から虐待されていたことを認めた。それはそれで恐ろしい事実が待っていた。父親から頭を叩かれ、母親からは綾取りを間違えてだけで手を叩かれるという恐怖の家庭。私には悲劇のヒロインぶるところがあると思っていたけど、実は本当に悲劇の中育った事実を認めることだった。両親からの虐待が原因で、複雑性PTSDになった。暖かい家庭なんていうのは夢のまた夢。私にとってはおとぎ話。白雪姫を殺そうとした魔女が、わたしの実の母親だったという事実。シンデレラストーリの継母が原作では実の母親だったというのは知られた話。実は娘の不幸を願っていたのは、実の母親でした。そんな認めたくない事実を目の当たりにし、氣を失いそうになりながら何とか生きながらえる日々。娘が憎いと思う母親の元に生まれてしまった不幸な長女は、どうやって生きていけばいいのでしょう。